母が旅立ちました

8月30日、午後4時半
母は77歳にて永眠いたしました。

死因は、レビー小体型認知症末期における誤嚥性肺炎。

28日の朝、いつも通り母のいる病院へ通うと医師から
「容態が非常にまずくなってきた。あと2〜3日だと思うので
会わせたい人がいれば早めにご連絡を」との話が。

入院した時点で「長くて数ヶ月」と告げられていたし
覚悟は出来ているつもりでしたが、やはり動揺しました。

すぐに姉と叔母に連絡をとり、その日の夜には横須賀から姉が到着、
看護士長に頼み込んで夜間面会の許可をとり兄夫婦と姉も病院へ。
その頃には、母に下顎呼吸が始まっていました。

翌29日のお昼に母方の親戚達が遠方から駆けつけてくれて
母との最後の面会をしてくれました。
その夜は、姉と一晩中、母の顔を静かに見つめ、頭を撫でながら過ごしました。

30日。
昼過ぎには手足のチアノーゼが始まり
夕方、看護士さんが痰の吸引をした直後に呼吸が停止。
ほどなくして、心臓が停止。
医師の確認の元、臨終となりました。
叔母、兄夫婦、姉、私の5人での看取りとなりました。

心臓が止まるまでの間、まだ暖かい母の顔や手を撫でながら
母への愛や感謝を精一杯言葉にして伝えました。
号泣する私を、姉がずっと抱きかかえて支えてくれていました。

そこからの流れは怒濤すぎて、
通夜、葬儀などなど、あまりにも忙しく。
なんだか母の死は遠いところにあるようにも思えて
通夜の後の食事会では久しぶりに会う従兄弟達と思い出話に花を咲かせ
とても和やかで笑顔あふれる会となったのですが…。

葬儀の最後の献花の時は耐えられなくなり
またしても号泣して母の小さな小さな頭にすがりついてしまいました。
毎日毎日、嫌というほどなで回し「お母さん、可愛いね」と語りかけてきた
母の小さな顔はとても冷たくて、「もう生きてないんだな」と実感しました。
その時も、姉がずっと私の背中を抱いていてくれました。

全てを終えて家に帰り、疲れて布団に横になった姉が
私に背を向けて静かに泣いているのを見て、
姉は私を支える為にずっと泣けなかったんだと気付きました。

「介護は大変だったけど、濃密で幸せな時間でもあったよ。
私がお母さんと過ごしている間、お姉ちゃんは遠くで心配しかできずに
不安で苦しかったよね。嫁に行った立場では動けなくて辛かったよね。
私がみんなの前でおおっぴらに泣いてる時も、お姉ちゃんは
ずっと我慢して支えてくれてたんだよね、ありがとう、ごめんね。
もう大丈夫だから、お姉ちゃんもしっかり泣いてね」

と背中を撫でました。
それでやっと姉も号泣できました。
姉が泣き止むまで、長い間、姉の頭を撫でて過ごしました。

姉に言った言葉は本心です。
介護をはじめた頃こそ、「どうして私だけがこんな思いを…」と
嘆いたり、自分の人生に絶望していた時もあったのですが
病状が進むにつれ、母は出来ない事が増え、寝たきりになり
色んな事がわからなくなってしまった代わりに
まるで新生児のような神聖さを帯びていきました。
もちろん、本人にとってはその課程はとても苦しかったと思うのですが…。

とにかく愛しく可愛く大切で、母のそばにいられる事が、お世話をできる事が
幸せでならないと感じ始めていました。
母が笑ってくれると嬉しくて嬉しくて母の顔や頭をなで回して喜びました。
これは、地獄の期間を耐えて乗り越えた私へのご褒美なのかと
感じていました。
そう感じると同時に、遠方にいる姉の気持ちにも気付く事が出来ました。

遠くからいつもいつも、両親と私の心配をしてくれていた姉。
家族旅行をしたりママ友達とお茶をしていても
心のどこかでは楽しむ事ができずにいたと教えてくれました。

誤嚥性肺炎での入院以降、ずっと呼吸に苦しんできた母が
肉体的苦しみからやっと解放されたんだと思うと心から救われるね、
母を失って淋しいけれど、私達はこうやって
親を看取る事ができて本当に本当に幸せな事だねと
姉と話し合いました。

何度も何度も母の愛しい可愛い姿を思い出しては号泣し
そうやって、少しずつ受け入れて
「元気に生きていかねば」と話し合って。

その後は、下らない話をしてふざけあって、笑い転げて
翌日の朝には「大声を出そうか」とカラオケに出かけました。
そして夕方、姉はまた日常に戻るべく、横須賀に帰りました。

兄は立派に喪主を務めてくれたし、義姉もてきぱき動いてくれました。
父が車椅子で葬儀に参列する時は、義兄や姪、甥が一生懸命
サポートに動いてくれました。

私はとっても幸せだなと思いました。

まだ、父の介護があるので、気落ちしている父をしっかり支えられるように
強くなろうと思います。

と同時に、自分のこれからについても考えていこうと思っています。



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